Mentor Graphicsは、Taiwan Semiconductor Manufacturing(TSMC)と共同で、Mentorの検証プラットフォーム「Questa Ultra」をベースとした機能検証アプローチのバリデーションを実施したことを発表した。

Questa Ultraは、インテリジェントなテストベンチ・オートメーション、ローパワー検証、検証マネジメントなどに対応するテクノロジをシミュレーション環境に統合したもので、CDC(Clock Domain Crossing)非同期検証やフォーマル検証に関する専用テクノロジとも緊密に連携し、困難な設計問題に対応でき、同バリデーションにより、Questa UltraがサポートするプロセスがTLMからRTL、そしてチップ・インプリメンテーションまでの設計検証にかかる時間を短縮できることが確認された。

Questa UltraがTSMCで製造されるデザインに対応していることは、実際に2社共通のカスタマにより確認されており、すでに多くの設計プロジェクトで実際に使用されている。今後、TSMCのカスタマは、同テクノロジを包括的なメソドロジに基づいて適用することで、大規模な検証部門を持たなくても長年の経験に裏付けられた検証テクノロジを容易に利用することが可能になるとMentorでは説明している。

なお、両者が共同でバリデーションを行ったMentorのQuesta Ultraおよび関連テクノロジは、すでに提供が行われており、Questa Ultraには、OVM(Open Verification Methodology)やUVM(Universal Verification Methodology)のサポートも含まれているという。