日立製作所は5月17日、米VMwareと金融機関向けのクラウドソリューション分野おいて戦略的提携を実施することで合意したと発表した。これにより、日立は、日本をはじめとしたアジア地域において、両社の製品や技術を融合した金融機関向けプライベートクラウドソリューションの提供を開始する。
具体的には、VMwareの仮想化・クラウドプラットフォームに加え、複数のコンピュータで並列処理するエンタープライズグリッド、株価や為替レートのような複雑なイベントを高速に分析する複合イベント処理関連の日立製品を融合したプライベートクラウドソリューションを金融機関向けに提供する。
今回提供開始するソリューションでは、従来、業務システム別のデータベースで管理していたデータについて、データの所在を意識せずプラットフォーム側でデータを管理できる革新的なアーキテクチャを実現する。この仕組みにより、業務アプリケーション別に扱っていたデータを企業内で共有することが可能になる。
日立は今後もVMwareとパートナーシップを強化し、日本・中国などアジア地域における金融機関向けのソリューションメニューを拡充していくとともに、欧米など他地域への本ソリューションの提供も検討する。