米IBMは5月9日(現地時間)、大量のデータを効率的に保存して知見を抽出するためのテープ・ストレージの新製品「IBM System Storage TS3500 Tape Library」と高度な重複排除アーカイブ・ソリューション「IBM Linear Tape File System Library Edition 」を発表した。
TS3500 Tape Libraryは、同社が開発した新たな機械的連結技術「シャトル」を用いて最大15台のテープ・ライブラリを15列連結するつなげることで、低コストで大容量の複合ライブラリを実現しするテクノロジーによって開発された。同製品は、2010年に米国で生成された総モバイル・データ量のおよそ3倍に当たる2.7エクサバイト以上の容量を持つ。
IBM Linear Tape File System Library Editionは、同社のテープ・ライブラリのファイル・システム・アクセスに用いるもので、シンプルでコスト効率のよいデータやデジタル資産の膨大なアーカイブへのアクセスおよび管理を実現する。LTFSを使用することで、効率よく第5世代LTOテープに保存したデータのインデックス作成やデータ検索、取得および共有を行うことができるようになる。
あわせて、同社はIBMリサーチが開発したテクノロジーを採用してSONASを改良し、14ペタバイト以上の容量を持つクラスター・ストレージを開発したことも発表している。このテクノロジーによって、SONASのスループットは従来モデルと比較して2倍向上し、レスポンス・タイムの短縮を実現している。