The Linux Foundationは5月12日、災害時におけるオープンコラボレーションの可能性を探るフォーラム「The Power of Collaboration in Crisis」を5月31日に開催すると発表した。横浜市と横浜観光コンベンション・ビューローの後援を受け、「LinuxCon Japan 2011」の前日に、同カンファレンスと同じパシフィコ横浜で行われる。

「The Power of Collaboration in Crisis」のWebサイト

The Linux Foundationでは、今回の東日本大震災に関して、Googleの「Person Finder」、OSM(Open Street Map)ファウンデーションによる「Crisis Mapping Project」、Yahooの地震速報サービスなどを例に挙げ、「ITインフラを活用した様々な被災者支援サービスが多くの人々に利用されています。これらのサービスでは、LinuxをはじめとするOSSが活躍しており、OSSを活用したからこそ早期にサービスが立ち上がり、多くのボランティアがサービス提供に参加・協力できた点が非常に注目されます」と説明。そうしたプロジェクトの成果や課題を共有する場として「The Power of Collaboration in Crisis」を開催するとしている。

同フォーラムでは、「Hack for Japan」、「Open Street Map」、「Ushahidi」などのプロジェクトのリーダーにより、各プロジェクトの成果/課題や、その基盤にあるOSSの役割/メリットが紹介される予定。また、新たな災害時も含めて、今後のプロジェクトでどのように取り組んでいくべきかも参加者全員でディスカッションするという。

The Linux Foundationは、5月31日の13時~18時にパシフィコ横浜 会議センターで開催。参加費は無料で来場者は100名を想定している。申し込みはLinux FoundationのWebサイトから行える。