Xilinxは、通信向けポートフォリオを拡大することを発表した。また、同ポートフォリオ拡大の一環として、トラフィック管理/パケットプロセッシングシリコンIPコアおよびリファレンスデザインを提供するModelwareを買収したことも発表した。

Modelwareの製品は、システム開発を簡素化し、10Gや40G、100G、またはそれ以上をサポートするネットワーキングアプリケーションの差別化を可能にするものであり、Xilinxでは、FPGAベースの100Gトラフィック管理リファレンスデザインを導入することで、カスタマが広帯域幅パケット・プロセッシング・アプリケーションの評価と実装が可能となるよう支援するとしている。

Modelwareの買収により、FPGAに最適化されたパケット プロセッシング、スイッチング、トラフィック管理ソリューションの強化を図ることができるようになり、これらのソリューションの活用で、100万キューを超す細かいフローごとの帯域幅プロビジョニングに対応できるようになるほかく、サービスプロバイダや企業ネットワーク、データセンタなどの市場に対し、20Gから100G、そしてそれ以上の広帯域幅トラフィック集約能力を提供できるようになると同社では説明しているほか、現在、単一FPGA上において64バイトのパケットサイズで、最大100G以上の拡張性と、1秒あたり1億5,000万パケットのトラフィックレートを実現するFPGAベースのIP性能を提供できるのはModelwareだけであるとしている。

なおModelwareのソリューションは、XilinxのFPGA向けに調整されており、パケットプロセッシングやスイッチング、トラフィック管理といったシステムにすでに採用されており、Virtex-6 HXTを中心として 100Gトラフィック管理システムを構築することが可能となっている。

また、Modelwareの技術は、HDLCやATM、PWE3といった既存の複数のコアもカバーしており、Xilinxではこれらソリューションの継続的な提供を行うことで、モバイルバックホールスペースのような従来型インストレーションのサポートや、既存システムのメンテナンスの支援、新しいハードウェアの追加を行うことなく TDMから全IPソリューションへの移行を支援していくとしている。