ルネサス エレクトロニクスは、3月11日の東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)で被災した同社那珂工場の200mmおよび300mmウェハラインの生産再開見込み時期を発表した。

200mmウェハラインは当初6月15日に生産再開を予定していたが、4月23日より開始した試験生産を加速させることで、6月1日より生産再開のめどがついたという。

一方の300mmウェハラインも製造設備の修理などに一定のめどがついたことから、当初予定していた2011年7月の再開を前倒しし、6月6日より生産再開する計画としたという。

また、これらのライン再開のめどがついたことで、同工場での生産再開および代替生産にて被災前の供給レベルに戻る時期についても策定可能となり、200mm/300mmラインともに2011年7月下旬のウェハ投入分より被災前の供給レベルに戻るものとしている。

なお、那珂工場での生産再開品は8月末以降順次、製品として供給を開始する予定とするほか、4月以降供給を開始している代替生産での供給も含め、2011年10月末までに被災前の那珂工場供給レベルに相当する製品の供給が可能となる見込みとしている。