ヴイエムウェアは5月11日、メッセージング/コラボレーション・プラットフォームの新版「VMware Zimbra 7」を発表した。
Zimbraは昨年1月に米VMwareが米Yahoo!から買収したOSSベースのプロダクト。メール、カレンダー、ファイル共有、タスク管理、アドレス帳などの機能を提供する。OSS版、バーチャルアプライアンス版、ネットワーク版の3種類のサーバのほか、各機能をデスクトップから利用するためのアプリケーションも用意されている。
ZimbraサーバにはWebブラウザからアクセスすることも可能で、そちらに関しても、ドラッグ&ドロップや右クリックを利用できるなど、Ajaxを駆使してデスクトップアプリケーションと変わらない操作性を実現している。加えて、有償版では、スマートフォンからZimbraサーバに接続するためのコネクタも用意されており、iPhoneやAndroid端末などのローカルアプリから利用することもできる。
今回発表された新版では、生産性、管理性、オープンの3点から各種の機能を強化。生産性という点では、ファイル共有機能(ブリーフケース)においてチェックイン/チェックアウト機能が追加され、複数ユーザーでの編集作業が進めやすくなったほか、参加者全員の予定/地域を考慮したミーティング時間の提案機能や、メールによるリマインダ機能、メッセージ送信のスケジューリング機能なども新たに搭載されている。
また、管理性に関しては、複数の管理者レベルで役割ベースの委任ができる管理機能を追加。オープンという点では、Salesforce.comなどの外部サービスとの連携機能を強化し、サポート対象のモバイル端末を増やしている。
なお、ヴイエムウェアでは、今回のリリースに伴い、セールス・マーケティングの専任部隊を編成。日本市場での展開をサポートしていくとしている。