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開発が進められているPostgreSQLの最新ベータ版となる「PostgreSQL 9.1 Beta 1」が公開された。
PostgreSQL 9.1は向こう4ヶ月以内を目処にリリースが予定されている次期PostgreSQLで、これまでにリリースされたどのバージョンよりも多くの新機能が盛り込まれる見通し。Beta 1には最終バージョンで取り込まれるすべての機能が同梱されており、9.1を試すのに適したバージョンとなる。
PostgreSQL 9.1 Beta 1における主な改善点は次のとおり。
- 同期レプリケーションの実現
- Serializable Snapshot Isolationへの対応
- ロケールを考慮した参照順序設定をカラム単位で指定可能
- ログを記録しないテーブルの実現
- k近似法(K-Nearest-Neighbor)を使ったインデックス機能
- Common Table Expressionに対応
PostgreSQL 9.1で特に注目されるのが同期レプリケーション機能。PostgreSQL 9.0までは非同期レプリケーションがサポートされていた。この方法はパフォーマンスは期待できるが、障害が発生した場合にデータがスレーブなどに書き込まれない危険性がある。同期レプリケーションが実現されることで、完全な同期が要求されるようなエンタープライズ用途でPostgreSQLを採用しやすくなる。