フィッシング対策協議会は5月10日、「フィッシングレポート2011 -新たな脅威の動向とそれに向けた対策と課題-」を公開した。
同レポートは、今年2月までのフィッシング詐欺の状況と今後の予測をまとめたもの。昨年11月に公開された「フィッシングレポート2010 -急増するフィッシング詐欺の実態-」に続く報告となる。
それによると、2010年度にフィッシング対策協議会へ報告された件数は、2月までの集計ですでに対前年度約33%増の375件。フィッシングサイトの数も、対前年度で約86%増の485件と、大幅に増加しているという。
レポートでは、そうした現状を解説したうえで、「2011年に重要性が増すと考える新たな課題」として「モバイルフィッシング」と「短縮URL」の2つをピックアップ。その概要、被害状況、対策、課題をまとめている。また、フィッシングに対する「技術対策」や「教育制度」も取り上げ、総合的対策の確立に向けた課題も紹介している。
フィッシングレポート2011 |