富士通は5月9日、川崎重工業の航空機設計部品表データを管理するための「次世代設計部品表統合システム」の構築を開始したことを発表した。
このシステムの構築作業は、川崎重工業の航空宇宙カンパニーと共同で行われるもので、2013年1月をメドに、複数のシステムに分散化されている設計部品表データの管理を富士通のPDMソリューションを基盤としたシステムに統合する予定。これにより川崎重工業は業務効率化と設計品質・スピードの向上、運用・保守費用の削減を図る。
川崎重工業はBK117C-2型 ドクターヘリなどの製造を行っているが、これら航空機の部品は1機あたり約100万点にも及ぶとされる。同社における部品管理は機種ごとに異なるシステムで行われていたため、設計者の作業負荷やパートナー企業との情報共有といった点において課題を抱えていた。
新システムは富士通のIAサーバ「PRIMEQUEST」に搭載されるPDMソリューション「PLEMIA M3」をベースに構築される。