TIOBE Programming Community index

TIOBE Softwareから2011年5月のTIOBE Programming Community Index (PCI)が公開された。TIOBE PCIは複数の検索エンジンの検索結果から対象とするプログラミング言語がどれだけ話題になっているかをインデックス化したもの。2011年5月におけるインデックスは次のとおり。

プログラミング言語 インデックス 備考
1 Java 18.160 10ヶ月連続1位
2 C 16.170
3 C++ 9.146
4 C# 7.539 上昇傾向
5 PHP 6.508
6 Objective-C 5.010 上昇傾向。8位から6位へ浮上
7 Python 4.583 7位へ下落
8 (Visual)Basic 4.496 8位へ下落
9 Perl 2.231
10 Ruby 1.421 10位へ浮上
11 JavaScript 1.394 11位へ下落
12 Lua 1.102 3ヶ月連続20位内ランクイン

これまで強い成長を見せているC#とObjective-Cが4月もインデックス値を増やした。年間のインデックス値推移を比較してもC#とObjective-Cの成長率に到達するプログラミング言語はほかになく、強い成長を継続していることがわかる。

成長率ではPythonとLuaも優れた値を維持。Luaは3月のTIOBE PCIでは16位へ浮上、4月のTIOBE PCIで12位へ浮上し、5月のTIOBE PCIでも12位をキープした。3月から上位20に食い込んでおり、一定の注目を集め続けていることがわかる。Luaは軽量高速なスクリプト言語。ほかのスクリプト言語と比較して実行環境自体のソースコードサイズが小さく移植しやすい。C言語を使った拡張性にも優れており、学習も比較的簡単という特徴がある。

1位はJavaが継続。これで10ヶ月連続の1位となる。これにC、C++、C#が続いている。C#は順調にインデックス値を増やしており、この傾向が続くとC++とC#の順位が逆転する可能性がある。またObjective-Cも成長を継続していることから、C、C++、C#、Objetive-Cといった4言語が上位に並ぶ可能性もある。