アイネットとシトリックス・システムズ・ジャパン(以下、シトリックス)は4月26日、デスクトップ仮想化とクラウドソリューション分野で協業すると発表した。

アイネット 常務取締役 事業統括 田口勉氏

これに伴ってアイネットは6月より、同社のクラウドサービスのブランドである「VAiOS」にCitrix XenDesktopを基盤としたDaaS(Desktop as a Service)サービスと、Citrix XenAppをベースとしたサービスを提供メニューに追加する。

「VAiOS」は、仮想化システムの設計から構築、運用、監視に至る一連のサービスを"ワンストップ"で提供するもので、ストレージやセキュリティのほか、「シトリックスと共同開発した」(アイネット 常務取締役 事業統括 田口勉氏)とされるDaaSやディザスタリカバリといったサービスを網羅する。

今回の協業によってアイネットから新たに提供されることになった具体的なクラウドソリューションは、シンクライアントシステムである「VIDAAS」と分散処理技術を活用したHadoopストレージサービスにデータをスプールするプリンティングサービス、Citrix NetScaler SDXによるマルチテナント環境に対応したハイブリッド・クラウドサービス、在宅勤務環境の構築を支援するBCPサービスの4つ。

BCPサービスは2箇所の同社データセンターのほか、全国各地のデータセンターとのタイアップ(VAiOSフランチャイズ・データセンター)により、全国規模でサービスが展開される見込み。

アイネットは石油業界におけるアウトソーシングソリューションに強みを持ち、ガソリンスタンドなどを中心としてASPベースで約2,500社、コロケーションサービスの提供先も含めると3,000社を超える企業へのサービス提供実績があるという。

今後両社は顧客ニーズに応じた環境の開発や検証、提案活動などを共同で展開する。

「VIDAAS」のサービスメニュー