富士通は4月26日、同社の基幹IAサーバ「PRIMEQUEST 1000シリーズ」に、「Intel Xeonプロセッサ E7ファミリ」を搭載した5モデルを追加、販売を開始したことを発表した。
同シリーズはエントリー向け1モデル(最大4CPU/40コア)、企業システム用エンタープライズ向け2モデル(最大8CPU/80コア)、社会システム用ロングライフ向け2モデル(最大8CPU/80コア)の5モデルを用意。動作周波数2.40GHz、3次キャッシュ30MBまで対応するXeon E7のサポートにともない、最大メモリ容量は従来の1TBから2TBに倍増されたことから、大企業の大規模データベースシステムや、多数のサーバを統合する仮想化基盤などへの適用時でも高速な処理を実現することが可能となった。
また、業界標準OSである「Red Hat Enterprise Linux」、「Microsoft Windows Server」と、同社メインフレーム用OS「OSIV/XSP」に加えて、同社のオフコン用OSである「ASP」を新規でサポート。複数のアーキテクチャから成るサーバ群を1台のPRIMEQUESTに統合することで、カスタマの既存資産の継承を実現しつつ、先進技術との融合によるマルチOSが動作可能なプライベートクラウド基盤としてのシステム構築が可能となっている。
さらに、電源ユニットには「80 PLUS GOLD」認証を受けた製品を採用しているほか、電源効率や冷却効率の向上が図られており、消費電力が低減されている。加えて、標準で内蔵される「サーバ管理専用ユニットMMB(Management Board)」による電源ユニットの状態監視に加え、添付ソフトウェア「ServerView Operations Manager」による消費電力値の見える化を支援する機能が提供されている。
なお、価格は340万円(税別)からとなっており、5月31日からの出荷開始を予定している。