日立製作所は、PCサーバである日立アドバンストサーバ「HA8000シリーズ」の2プロセッサモデル「HA8000/RS220」「HA8000/RS210」「HA8000/TS20」の3機種に、「Intel Xeonプロセッサ5600番台」を採用したモデルを追加、4月25日より販売を開始した。
Xeon 5600番台の採用により、現行モデル比で最大1.2倍の処理性能の向上が図られたほか、同2倍の容量となる最大192GBのメモリ、最大8.4TBのHDDを搭載でき、大容量なシステムの実現が可能となっており、データベースシステムやサーバ仮想化機能を利用した高集約なシステム環境における処理性能向上を図ることが可能となった。
また、併せて同社は保守対応の時間帯・対象期間をユーザーニーズに応じて選択できるオプション保守サービス「サーバメンテナンスパック」を新たにメニュー化し、提供を開始した。
同パックは、サーバ購入後の3年間、障害が発生した翌営業日以降の平日9:00から17:00に無償でオンサイト保守を提供する「標準3年無償保証」に追加して利用できるサービス。業務時間中のみ稼働するシステムには「サーバメンテナンスパックLite」を、重要度の高いデータベースや基幹系システムには「サーバメンテナンスパック24」といったように、ユーザーはシステムの運用状況やポリシーに応じた保守サービスを利用することが可能だ。また、搭載するメモリ容量やHDDの台数によらず、それぞれのメニューを機種別に一律価格で提供されるため、保守サービス体系などがわかりやすくなるとともに、ユーザーのシステム規模やニーズに最適な保守サービスを選択可能となると同社では説明している。なお、同パックは、日立電子サービスより提供され、順次「HA8000シリーズ」全7機種へ適用範囲を拡大していく計画。
加えて、「HA8000シリーズ」に標準添付されているサーバ管理ソフトウェア「JP1/ServerConductor/Agent」に加え、新たに「JP1/ServerConductor/Advanced Agent」と「JP1/ServerConductor/Blade Server Manager」を標準添付ソフトウェアとして追加した。これにより、システム停止時の状況確認や強制再起動、遠隔管理など、従来はオプションで提供されていた機能を標準で利用できるようになるため、きめ細かいシステム運用管理が可能になる。
なお、Xeon 5600番台搭載製品の価格は36万8550円からとなっており、出荷開始は5月18日を予定している。