Microchip Technologyは、PLM(Power-Line Modem)製品を簡単に構築するための、PLM Pictail Plusドーターボード開発キット「AC164142(パーツ番号)」を発表した。
同開発キットを利用することで、PLMに対応したソフトモデム機能を搭載したアプリケーションを容易に構築することができる。ベースとなるのは同社のdsPIC33F FSCで、またPLMで広く使われているBPSK(Binary Phase Shift Keying)変調に対応している。同社のExploler 16開発ボードに対応したソフトモデムのI/Fの設計図やデモコード、ソフトウェアやそのソースコードは、全て同社のサイトから無償で入手できる。
PLM PICtail Plusドーターボードは2種類のボードと2セットの高電圧アダプタケーブルから構成される。提供されるソフトウェアは同社のMPLAB IDEでサポートされる。価格は225ドルで、既にオーダー可能となっている。
また同社は、u-bloxのGPS/GSMモジュールを搭載した、低価格のM2M(Machine-to-Machine)アプリケーションを構築可能とするM2M Pictailドーターボード「AC320011(パーツ番号)」も発表している。
同ドーターボードには、M2Mを構築するために必要となる全てのハードウェアと無線通信プロトコル、およびアプリケーションコードサンプルが含まれており、資産管理やロケーションベースサービスアプリケーションを構築することが可能となっている。
u-bloxとの共同開発により、このドーターボードにはu-bloxの「NEO-6Q」GPSモジュールとLEON GSM/GPRMモジュールが搭載されているほか、MicrochipのMultimedia Expansion Board及びPIC32 Starter Kit用のインタフェースが搭載されている。これらを利用することで、オーディオ付のGUIや無線インタフェース、加速度計、ネットワークなどを簡単に利用することが可能となっている。
M2M PICtalドーターボードは199ドルで購入可能となっている。また、既にMultimedia Expansion BoardおよびPIC32 Starter Kitを所有しているユーザーは、M2M PICtalドーターボードのみを購入すればよい。これらをまとめて新規購入することも可能で、この場合は500ドル未満の金額で、PIC32 Starter Kit上での開発を行うためのデバッガ/プログラマを含む全コンポーネントを購入することも可能である。