ルネサス エレクトロニクスは4月25日、国内にある自社の半導体前工程全10工場のうち、ゴールデンウィーク(GW:5/1~5/5)期間中に、那珂工場(茨城県ひたちなか市、6月15日から200mmウェハ生産ラインの量産再開を予定)、およびルネサスセミコンダクタ九州・山口の山口工場(山口県宇部市、工事により2日間停止予定)を除く、8工場で全日稼動を予定していることを発表した。
2011年3月に発生した東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)前の同社の国内半導体前工程工場の平均稼働率は、9割以上の水準を維持していたが、震災の影響により、国内の前工程全10工場のうち5工場が停止し、稼働率が低下していた。
4月25日現在では、試験生産中の那珂工場を除く、被災4工場については稼動を再開しており、GW期間中の生産について、「こうした被災による一時的な稼働率の低下を挽回するキャッチアップ生産および夏の電力不足対応の一環としての前倒し生産を実施するため」と同社では説明している。