Texas Instruments(TI)は、ステレオ・ブリッジ接続のステレオ・スピーカー駆動用に、出力電力25Wのデジタル・オーディオ用Class-Dパワーアンプ「TAS5727」を発表した。同製品は、面実装用の48ピンHTQFPパッケージですでに提供を開始しており、1000個受注時の単価(参考価格)は2.50ドルからとなっている。

Class-Dパワーアンプ「TAS5727」

同製品は、従来の製品世代と比較して32%低いRDS(on)(FETのオン抵抗)を提供しており、ケース温度を20%低減することが可能だ。また、2バンドのダイナミックレンジ圧縮(DRC)機能により、2種類の異なる周波数帯域においてオーディオ処理を実現できるため、限られたオーディオ性能の小型スピーカーの特性補償を実現できるほか、同DRC機能はスピーカー保護およびナイトモードのリスニング向けに、パワー・リミッタ機能としても使用することができる。

さらに、18種類のプログラマブル・バイクワッド・フィルタを内蔵しているため、スピーカーの特性補償その他のオーディオ処理機能を実現することができる。

なお同製品は、薄型パネル(FPD)・テレビのワイヤレス機能と組み合せが可能な同社のPurePath Wireless Audio SoC「CC8520」との互換性を確保している。