情報通信研究機構(NICT) 日本標準時プロジェクトは、福島第一原子力発電所の周辺地域を対象に避難指示が出されたことを受け、標準電波の送信を3月12日19時46分から停止していた「おおたかどや山標準電波送信所(40kHz標準電波)」に必要な措置を実施し、4月21日13時54分に暫定的に送信を再開したことを発表した。
同送信所は福島県田村市都路町および同双葉郡川内村境界の大鷹鳥谷山(おおたかどややま)山頂付近に設置されており、空中線電力50kW(アンテナ効率約25%)で1999年6月より運用が開始された。
また、佐賀県佐賀市富士町および福岡県糸島市境界の羽金山(はがねやま)山頂付近に設置されている「はがね山標準電波送信所(60kHz標準電波)」は停波の予定はなく通常通りの運用が行われている。
なお、NICTでは、今後、落雷や停電などにより停波を余儀なくされる可能性もあるとしている。