STMicroelectronicsは、次世代の地磁気センサ・モジュール「LSM303DLM」を発表した。同製品は、1パッケージ(5mm×5mm×1mm)に、加速度および地磁気(2軸)の各3軸からの信号を検出する機能が集積されており、携帯端末のナビゲーション機能および位置情報に基づくサービスに対応することが可能だ。

STの次世代地磁気センサ・モジュール「LSM303DLM」

同製品は、高精度なセンサ機能の他、6姿勢検知、動きや自由落下などを検知したことを即時に通知する2種類のプログラマブルな割込み信号およびウェーク・アップ/パワー・ダウン機能などの機能を内蔵した製品。

また、チップ・レベルとシステム・レベルで電力効率の課題に対応しており、動作時消費電流(360μA)は現在製造されている製品と比較すると50%の削減を実現すると同社では説明している。

さらに、同製品は時間と温度の変化に対する高レベルの安定性を備え、磁気センサの分解能が従来品(LSM303DLH)比で30%向上しており、±2g/±4g/±8gのフルスケールの直線加速度と±1.3~±8ガウスのフルスケールの磁場にわたって正確な出力を提供することが可能となっている。

なお、同モジュールは、すでに提供を開始しており、大量購入時の単価は約1.95ドルとなっている。