Firefox web browser - Faster, more secure & customizable

Firefoxは新機能を迅速にユーザに配信することを目的に、Firefox 4以降は短周期リリースへリリースエンジニアリングを切り替える取り組みを進めている。現在の取り組みのまま進めば、2ヶ月後となる2011年6月にはFirefox 5がリリースされることになる。これまでのFirefoxのメジャーリリース周期に比べるときわめて短い期間でのリリースへ切り替わることになる。

こうなった場合の懸念事項はアドオン/エクステンションの互換性となる。Firefoxの提供するアドオンはほかのブラウザのアドオンと比較して極めて強力。従来はメジャーアップグレードが実施されるとアドオンの互換性がなくなるため、アドオンの互換性が確保されるまでアップグレードを保留するユーザも多かった。メジャーアップグレードの周期が数ヵ月になった場合、この点が懸念材料となる。

MozillaはAdd-on Compatibility & Rapid Releasesにおいて、アドオンの互換性ポリシーを変更すると発表。Mozillaがホスティングしているアドオンは、これまではFirefoxのメジャーバージョンがアップグレードされると開発者が確認するまで互換性がないものとして扱われていたが、以降は問題が発生しないかぎり、次のメジャーバージョンとの互換性があるものとして扱われるようになる。

ナイトリービルドの段階ではメジャーバージョン互換性は確保されない。オーロラチャンネルに入ると、以前のバージョンとの互換性があるものとして扱われる。つまり、オーロラ、ベータ、リリースのチャンネルで配布されるFirefoxを使う限り、アドオンの互換性は常にあるものとして扱われることになる。問題が発生したり検出された場合には非互換となり、開発者の対応を待つことになる。