リコーは4月20日、Javaプログラミングの経験を持つ日本国内の大学の学生/大学院生を対象に、同社のデジタル複合機(MFP)上で稼動するJavaによるビジネスアプリケーションの開発技術を競うコンテスト「RICOH & Java Developer Challenge 2011」の参加募集を開始したことを発表した。

同コンテストは、同社が提供するMFPのJavaプラットフォーム上で組み込みプログラミングの技術を競うことにより、若い世代の技術力の向上を図るとともに社会のニーズに応えられる人材の育成を支援することを目的として2008年より開始され、今回で4回目となる。

「RICOH & Java Developer Challenge 2011」のイメージイラスト。前回は歩くイメージであったが、今回は"飛ぶ"に進化

同社では、これまでも同コンテストの開発期間中に、無償で開発キットの提供や参加学生を対象としたプログラミング講習会を実施してきたほか、専用技術サポート窓口を開設するなど、技術指導にも力を入れており、システムの企画・提案から、実機でのプログラミングによるアプリケーション開発まで、実社会でのシステム開発のプロセスを体験できる機会として、参加各校の指導教官や参加学生からの評価も高い。

コンテストでは、エミュレータを使って開発したプログラムでの一次選考通過チームに対し、リコーからMFPを貸出しを行い、2012年1月の最終選考に向けた実機でのプログラミングを行い、最終選考でその成果を披露する。

審査は組み込みの開発力を示す「技術」と、実際にそれが市場に受け入れられるかなどの「マーケティング」の両面で行われ、システムデザイン、プログラミングスキル、プログラムの完成度、技術文書の品質などに加え、独創性やコンセプト、操作性も重要な要素となる。

さらに最終選考会では、これらの基準に加えてMFP上でのデモンストレーション、プレゼンテーションスキルなども評価の対象となり、実際、2011年1月に開催された「RICOH&Java Developer Challenge 2010」の最終選考会では、コンテストを見に来たリコーの社員もうなるほどのプレゼンテーションを披露したチームも見受けられた。

また、開催回数を重ねるごとに参加校も増えており、これまで累計で35校(延べ50校72チーム)が参加している。技術レベルも年々上がってきており、新しい技術を取り入れた意欲的な作品や、その時期のトレンドの技術などを取り入れたアプリケーションなども見られるようになってきている。

なお、「RICOH & JavaTM Developer Challenge 2011」では、今後のグローバルな大会の実現に向けた第一歩として、アジア地域から1校1チームの招待参加を予定しているという。

大会スケジュールは以下のとおり。

募集期間:2011年4月20日~5月31日
一次選考:2011年9月30日
最終選考:2012年1月中旬(予定)

なお、今回、募集期間が前回の6月11日よりも2週間近く早い5月31日になっているので、応募の時期には注意が必要となっている。

「RICOH & Java Developer Challenge 2011」のスケジュール。一次選考の締め切りは5月31日(火)となっている