デルは19日、2011年春モデルの新製品発表会を開催した。法人向けモデルはすでに3月に発表されているが、東日本大震災の影響で延期されたため、あらためて開催された。新機種では、中小企業向けのノート「Vostroシリーズ」、大企業向けのノート「Latitudeシリーズ」、公共・教育機関向けのデスクトップPCの「OptiPlexシリーズ」を発表している。
「Vostro」
「Vostro」では、13.3型ノート「Vostro 3350」、14.0型ノート「Vostro 3450」、15.6型ノート「Vostro 3550」、17.3型ノート「Vostro 3750」が3月22日に発表され、同日販売が開始された。最小構成価格はそれぞれ、67,980円、59,980円、59,980円、69,980円となっている。いずれも第2世代(Sandy Bridge)のIntel Core iシリーズが搭載され、USB 3.0、Bluetooth 3.0をサポートし、オンライン会議で活用できるフルHD対応Webカメラを内蔵する。
「OptiPlex」
公共・教育機関向けのデスクトップ「OptiPlex」では、フラグシップ機の「OptiPlex 990」を3月15日から販売開始しているほか、メインストリームの「OptiPlex 790」を4月22日から販売する。また、低価格のベーシックモデル「OptiPlex 390」も6月から販売する予定だ。
OptiPlex 990とOptiPlex 790のきょう体は共通で、デスクトップシャーシ、ミニタワーシャーシ、スモールシャーシ、ウルトラスモールシャーシという、Onyx 2デザインの大きさの異なる4つの新きょう体の中から選択できる。990がインテルのvProテクノロジーを搭載し、RAIDをサポートしているほかは、790と990の大きな差はない。
いずれも第2世代(Sandy Bridge)のIntel Core iシリーズが搭載され、グラフィックスカードの2枚挿しに対応、最大4台のディスプレイへの出力が可能なほか、90%の高効率電源を採用する。また、6月からハロゲンフリーのきょう体をラインナップに追加する予定だ。そのほか、4つの検知LEDランプを搭載し、ランプの組み合わせによって、故障を切り分けできる。
大量採用の企業向けとしては、カスタムインテグレーションにより、デルエナジースマートによるBIOSやWindowsの電力管理設定を工場出荷時に行った上で出荷することも可能だ。OptiPlex 990のエントリーモデル(ディスプレイなし)は72,980円から。
「Latitude Eシリーズ」
大企業向けの「Latitude Eシリーズ」では、ブラシ加工とパウダーコーティングを施すことで塗膜の劣化を防ぐアルミ天板を採用し、LCDでは69%アップするなど、これまで以上の堅牢さを実現したほか、米国防総省の耐久基準(MIL-STD 810G)準拠のテストで検証済みの堅牢性も備える。
また、インテルvProテクノロジーを搭載し、リモート管理を導入することも可能で、バッテリオプションを活用することにより20時間以上のバッテリ駆動も実現できる。そのほか、ExpressChargeで1時間で80%までの充電も可能。
すでに14型のLatitude E 5420(99,979円から)、15.6型の「Latitude E5520」(89,980円から)、13.3型のLatitude E6320(99,979円から)、13.3型のLatitude E6320(99,979円から)、14型の「Latitude E6420」(99,979円から)、15.6型のLatitude E6520(99,979円から)、14型のLatitude E6420 ATG(230,265円から)が3月から販売されている。今後、12.1インチのLatitude E6220を5月、Latitude XT3を6月に販売開始する予定。