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Firefox 2で追加された「マイクロサマリ」の削除が検討されている。
マイクロサマリは、WebページからXMLで記述された「マイクロサマリジェネレータ」の内容にしたがってデータを抽出し表示するというもの。静的なタイトルの代わりに、短い動的な情報を表示することを目的としている。ニュースタイトル、株価情報、商品情報、フォーラムスレッドなど動的に変化する情報をすばやくチェックする用途に向いていた。
しかし「マイクロサマリ」は登場以後人気が低迷。最近のサイトやWebアプリケーションはサポートしているものがほとんどなく、ブラウザもFirefoxのサポートに留まっている。こうした状況を受け、Firefoxからマイクロサマリの機能を削除することが提案されている。
記載されている主な理由は次のとおり。
- 開発や改善、メンテナンスを継続する担当者がいない。すでに60ほどのバグや改善事項も未処理のまま滞っている。
- 70KBほどのコンポーネントであり、最近のサイトではほとんど使われていないという利用状況を考慮すると、大きいサイズのコンポーネントといえる。コードのメンテナンスコストが高い状態にある。
- マイクロサマリはその仕組み上、ブックマークを閲覧しただけで背後でサイトにアクセスしてデータを取得するという処理を実施する必要があり、プライバシー的な影響を無視できない。
メインのリポジトリから削除され、Firefox 6からは本体の機能としては消えることになる見通し。マイクロサマリの機能はエクステンションとして実装して公開したいと説明されているが、積極的な担当者の不在からそのエクステンションの公開スケジュールもあまり見通しがよい状態ではないことも記載されている。