Intersilは、RS-485/RS-422トランシーバ製品「ISL3247xE」、「ISL3248xE」、「ISL3249xE」の各ファミリを発売した。

各ファミリともにオーバーボルテージ保護(OVP)機能、高い静電気放電(ESD)定格、拡張同相電圧範囲、および待機時電流の低さを特徴としており、セキュリティサーベイランスカメラ、産業用プロセスコントロール、ファクトリオートメーションのような動作環境の厳しいアプリケーション向けに、信頼性を保ちながら高い送受信性能を発揮するように設計したと同社では説明している。

IntersilのRS-485/RS-422トランシーバ製品「ISL3247xE」、「ISL3248xE」、「ISL3249xE」

各ファミリは、従来のRS-485デバイスに比べて、広い同相電圧範囲(CMR)を実現しているほか、厳しい動作環境においても高い信頼性を維持できるように、ドライバ出力およびレシーバ入力には最高±60Vのオーバーボルテージ保護と最高±16.5kVのESD保護を設けている。また、待機時の電源電流は競合デバイス比でおよそ半分となる2.3mAを達成している。

ISL3249xEファミリとISL3248xEファミリはオーバーボルテージ保護が±60Vで同相電圧範囲は±25V。ISL3247xEファミリはオーバーボルテージ保護が±60Vでコモンモード電圧範囲は±15Vとなっており、いずれもスルーレート制限品、高データレート品、半二重および全二重構成品など、複数の品種が容易されている。

また、各ファミリのレシーバ入力には、入力が短絡または開放の状態、あるいはバスがアイドルの状態でもレシーバ出力のロジックハイを保証するフルフェイルセーフ機能が搭載されており、バスにバイアス抵抗を設ける必要がないほか、ISL3248xEファミリは信号極性の反転が可能なため、ケーブルのデータ線を取り違えるというありがちな施工誤りに対しても、ケーブルあるいはコネクタを変更することなく対策することが可能となっている。