アールエスコンポーネンツ(RSコンポーネンツ)は、2011年4月15日より、同社が提供する無料のPCB設計ツール「デザインスパークPCB」を改良した新バージョン「デザインスパークPCB Version2」の提供を開始したことを発表した。同Version2は、PCB設計ソフト開発の専門会社であるNUMBER ONE SYSTEMSと提携し、PCBレイアウトの3D立体視化を実現し、高性能ライブラリ管理機能を追加た。
デザインスパークPCBは、2010年9月に同社が運営するエンジニア向けコミュニティサイト「デザインスパーク」にて提供を開始。すでに総計5万以上のツールダウンロードを達成しているほか、デザインスパーク内においては、登録ユーザーから投稿された開発設計に関わる各種情報を掲載している。
今回のバージョンアップは、それらのエンジニアよりデザインスパークに投稿された様々な情報やフィードバックを基に、機能性と利便性を追求して開発された。今回のバージョンでは、新たに3D表示機能が追加され、どの設計段階のプリント基板でも3D立体視が可能となり、CAD設計上での要求や仕様を満たしているかなどの判断が可能となった。
これによりユーザーは新規ライブラリの作成が可能となり、各コンポーネントをライブラリへ保存することできるため、レポートや印刷オプションの円滑化が実現すると同社では説明している。また、同バージョンのプロジェクト画面にある設計管理メニューでは、コマンド、コピー、回転角度の調整などの機能を新たに追加し、設計テストや設計開発にかかる時間短縮を図っている。
なお、基板数の制限はなく、サイズは1m2まで自在に設計が可能(1つのプロジェクト内で作成できる回路図の数は無制限)で、使用条件やライセンスの期間制限はなく(ただし初回のみ、「デザインスパーク」のサイトより、Activationコードの取得が必要)、Gerber(RS-274-X)ガーバーファイルやExcellon、DXF、IDFなどをの各種ファイルを生成することが可能となっている。