エス・エス・ジェイ 代表取締役社長の大江由紀夫氏

エス・エス・ジェイ(SSJ)は4月14日、グループ企業向け経営基盤ソリューション「SuperStream-NX グループ経営管理」を発表した。SuperStream-NX グループ経営管理は、経営基盤製品「SuperStream-NX」のオプション製品として提供されるグループ企業向けソリューション。これまで個社単位の機能が中心だったSuperStream-NXに、グループ全体のデータを集約/可視化するための機能を追加する。

SuperStream-NXは、「16年に及ぶ」という会計パッケージの開発ノウハウをベースにBI(Business Intelligence)などの要素も加えた経営基盤製品として販売されている。SOAを採用し、Webサービス化された他社製品/サービスと容易に連携できるほか、高速な動作、直感的なUI、Microsoft Office製品との連携が可能などの特徴がある。

SuperStream-NX グループ経営管理の詳細を紹介するマーケティング部 部長 山田誠氏

SuperStream-NX グループ経営管理には、「グループ経営ダッシュボード」、「グループ財務諸表」、「グループ全体のセグメント分析」、「汎用財務レポーティング」などが搭載されている。これらのうち、グループ経営ダッシュボードおよびグループ財務諸表では、グループ全体の経営状況を表示したうえで、各データの内訳をドリルダウン/ドリルスルーして確認することが可能。グループ全体のセグメント分析では、組織別、事業別、エリア別、製品カテゴリ別、プロジェクト別、相手先別など、さまざまな分析軸でビジュアルなグラフや図表を表示する。

また、汎用財務レポーティングに関しては、テンプレートとして提供されるレポート機能に加えて、集計項目と縦軸/横軸を自由に設定できるカスタマイズ機能を搭載。作成したレポートをPDF/Excel/CSV/画像データとして出力し、それを指定時刻に自動でメール送信する機能なども備えている。

グループ経営ダッシュボードの例

セグメント分析で、エリア別のデータを表示する画面

レポートの出力項目をカスタマイズするときの様子。ドラッグ&ドロップで項目を追加/変更できる

テンプレートとして提供されている経営KPI

SuperStream-NX グループ経営管理の価格は300万円(Base License 5ユーザー)から。提供開始時期は2011年8月が予定されている。

エス・エス・ジェイの前社長で、現在はキヤノンITソリューションズ 取締役 常務執行役員 製造事業本部担当 SS事業本部長を務める谷本善男氏

なお、SSJでは今後、SuperStream-NXに対して、人事/給与や固定資産管理などの機能を2012年を目処に取り込んでいく予定。将来的には、日本基準とIFRS(国際会計基準)の双方を出力できる「複数元帳」にも対応するという。販売目標として、2015年までに累計導入社数を現在の約6000社から1万社に伸ばすことを掲げている。

また、同社は併せて、3月から同社 代表取締役社長に大江由紀夫氏が就任したことを発表。前社長の谷本善男氏は、親会社のキヤノンITソリューションズ 取締役 常務執行役員 製造事業本部担当 SS事業本部長に就いている。