Texas Instruments(TI)は、同社のARM Cortex-M3マイコン「Stellaris」を用いる開発者向けに、ロボティック評価プラットフォーム「EVALBOT(Robotic Evaluation Platform)」を発表した。

「Stellaris」での開発向けロボティック評価プラットフォーム「EVALBOT」

同プラットフォームは、動作クロック最大80MHz、256KBのフラッシュメモリ、96KBのSRAM、Ethernet(MAC&PHY)、USB OTG/Host/DeviceおよびCANなどのインタフェースを装備したマイコン「Stellaris LM3S9B92」を搭載している。ROM内にはブートローダやペリフェラル・ドライバなどからなるソフトウェア「StellarisWare」(ブートローダ・ペリフェラルドライバ)をプリインストールしており、StellarisWare上で無償提供されるソースコードを元に、ディスプレイ表示、オーディオ、モーター制御などを実現することが可能だ。

また、TIのワイヤレス・モジュールやエンドユーザー向けの追加回路にも対応できる拡張ポートを搭載しているほか、青色OLEDディスプレイ(96×16)およびスピーカー(I2SオーディオI/F)を搭載。 さらに、2つのギアモータによる走行、方向変換を可能とし、光センサにより45度解像度のホイール回転の検出が可能なほか、衝突検出のための複数センサもヘリに搭載されている。 加えて、TIの製品シグナルチェーン(モータ・ドライバ、電圧レギュレータ、オーディオ・コーデック、インタフェースおよびロジックデバイス)を搭載することで全体的に評価を行うことも可能となっている。

ソースコードは、従来よりも多くのプロジェクト例が同梱されているほか、複数のパートナー製ツール(Keil MDK-ARM/IAR EWARM/Code Red Technologies Red Suite/CodeSourcery SourceryG++)やTI製Code Composer Studioに対応しており、これらのツールなどはキットに付属の1本のUSBケーブルのみでホストPCと接続し、デバッグ、フラッシュ・メモリのプログラミングを実行することが可能だ。

なお、同評価ボードは149ドル(参考価格)ですでに提供されている。