近藤科学は、アルミ合金フレームに樹脂成形脚部パーツを採用した6脚歩行ロボット組立キット「KMR-M6」を発表した。すでに予約受付を開始しており、価格はオープンながら、ロボットショップ テクノロジアのWebサイトでの通販価格は7万9800円となっており、2011年5月初旬予定より出荷が開始される予定。

6脚歩行ロボット組立キット「KMR-M6」

同ロボットは、6脚仕様のため、2足歩行ロボットに比べて多少の段差や路面のグリップ状態などで越えることが難しかった場所を歩行することが可能。また、耐衝撃性の高い軽量樹脂パーツを採用したことで、機体の軽量化(バッテリ搭載時で1070g)を実現しているほか、脚部パーツの内部にスプリングを内蔵することで、衝撃の緩和による自在な動きを実現している。

KMR-M6のフロント画像

KMR-M6のリア画像

KMR-M6のサイド画像

KMR-M6を上から見た画像

KMR-M6を下から見た画像

さらに、リンク機構により、少ないサーボ数で自由な動きを実現しているほか、サーボには同社の2足歩行ロボット「KHR-3HV」と同じ「KRS2552HV」を12個採用していることもあり、力強く素早いモーション実行が可能となっている。

脚部パーツの内部にスプリングを内蔵

足を最低にした状態

足を最高にした状態

このほか、KHRシリーズの実績と信頼を継承するコントロールボード「RCB-4HV」には、アナログ端子を10個、デジタルI/Oを10個装備しているほか、ICS3.0/3.5対応モジュールの制御も可能となっている。

デイジーチェーン接続により配線をシンプルにすることが可能となっている

加えて、本体背面部に設置されたバックパックの下にバッテリを搭載。バッテリカバーのロックを外すだけで簡単に脱着可能な仕組みとなっている。バッテリはニッケル水素バッテリ(10.8V、800mAhを採用)しており、急速充電器「MX-201」も付属している。

バックパック内部

バッテリー交換も簡単に行える

頭部のダミーサーボは交換可能

なお、オプションパーツも本体と同時発売の予定で、オプションとしては、「多脚ロボット用レッグユニットセット type A」(1575円)、「多脚ロボット用ボディーフレーム type A (2枚入り)」(2100円)、「スプリング(標準)(10個入り)」(315円)、「2-6PHタッピングビス(100本入り)」(420円)、「M2-8PHビス(100本入り)」(420円)、「2.6-12BHタッピングビス(100本入り)」(525円)が用意されているという。