IMJモバイルは4月4日、東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)が発生してから2週間が経過した2011年3月26日から3月28日にかけて実施した「東北地方太平洋沖地震に伴うTwitter、Facebook利用実態に関する調査」の結果を発表した。
同調査では、TwitterとFacebookについて、震災前からの利用者と震災後からの利用者に対して使い始めたきっかけを聞いている。
Twitterでは、地震前からの利用者は「流行していたから」(31%)が最も多いのに対し、地震後からの利用者は「友人、知人、家族に推奨されたから」(40%)が最も多くなっており、地震発生前後で利用開始のきっかけが大きく異なっている。
Facebookでは、利用開始時期にかかわらず「友人、知人、家族に推奨されたから」(45%)が最も多く、次に多い「メディアで取り上げられていたから」は地震前に比べて地震後からの利用者のほうが約10ポイント高い結果となった。
TwitterとFacebookの利用開始の目的については、Twitter利用者の回答が上から「有益な情報を収集できるから」(47%)、「有名人の書き込みが見られるから」(39%)であったのに対し、Facebookは「友人、知人、家族の様子が分かるから」(55%)、「楽しそうだから」(27%)となり、TwitterとFacebookの特性によって目的が異なっている。
利用開始時期別では、「非常時の連絡手段として利用できるから」という回答において、地震後からの利用者のほうがTwitterでは23ポイント、Facebookでは8ポイント上回る結果となった。
震災発生以前からのTwitterとFacebook利用者に、震災発生後72時間以内にTwitterとFacebookをそれぞれどのように利用したかを尋ねたところ、Twitterでは上から「情報の収集」(84%)、「情報の共有」(48%)という回答が得られ、Facebookでは「友人・知人の状況確認」(56%)、「情報の収集」(47%)という回答が得られた。これより、同社では「Twitterは情報収集の手段として、Facebookは安否確認の手段として使い分けがされていた」と推察している。
まだTwitterとFacebookを利用していない友人、知人、家族に利用を推奨したいかを尋ねた質問では、Twitterの利用者は59%、Facebookの利用者は54%が「推奨したい」「やや推奨したい」と回答した。
「推奨したい」「やや推奨したい」と回答した利用者にその理由を尋ねたところ、Twitterでは「有益な情報を収集できる」(60%)、Facebookでは「友人、知人、家族の様子がわかる」(68%)と いう回答が最も多く、利用を始めた目的と同様にそれぞれの特性によって推奨したい点も異なることがわかった。
また、Twitter、Facebookともに「非常時の連絡手段として利用できる」(Twitter:57%、Facebook:43%)という回答が第2位となっており、地震発生時の利用経験が推奨意向に大きく影響していることがうかがえる。