STMicroelectronicsは、4mm×4mm×1mmの小型パッケージに実装されたコンシューマ機器向け3軸アナログ・ジャイロ・センサ「L3G462A」を発表した。
同社のMEMSジャイロ・センサは、シングル・センシング構造という独自のコンセプトを採用しており、一体化された構造体によって3軸すべてのモーション検出を行うことが可能。このデザイン・アプローチが、すべての軸間における干渉を除去し、さまざまな機器での精度および信頼性向上を実現できると同社では説明している。
同製品は、3軸各軸からの信号をそれぞれ独立して出力することで、正確な角速度を検出することが可能。±625dpsのフルスケールが、タイプと速度が異なるジェスチャと動きを正確に測定し、ナビゲーションからモーションで作動するユーザ・インタフェースやゲームまで、幅広いアプリケーションへの対応を可能とする。
また、アナログ・インタフェースによる待ち時間の少ない高速応答を実現しているほか、外部フィルタリングによる柔軟性、個々のアプリケーション要件に対する主要パラメータの微調整機能も搭載している。
さらに、出力の温度安定性(±0.04dps/℃)と感度の温度依存性(±0.017%/℃)により測定精度を向上させることが可能なほか、低ノイズ・レベル(0.017dps/√Hz)による動きとジェスチャの高い認識精度を保証している。
動作電源電圧は2.4~3.6Vで、パワーダウンおよびスリープからの自動起動モードを搭載。2011年第3四半期末からの量産開始を予定しており、大量購入時の単価は約3.5ドルとしている。