セーラー万年筆は3月31日、戦略子会社 セーラーCモール(以下、セシモ)を設立し、スマートフォンやタブレット端末をターゲットとしたコミュニケーション・プラットフォーム事業を5月1日より開始すると発表した。サービスの提供時期は今夏になる見込み。
セシモが展開する事業は「リアルタイム」「双方向」をキーワードに、物販やサービス提供機能、クレジットカード課金機能などを含めたクラウド基盤をコンテンツプロバイダ各社に提供するもので、B to B to C型のビジネスモデルとなる。
主なターゲットは語学・教育業界、通信販売業界、不動産業界、医療・健康関連業界とされており、同社は課金プラットフォームを提供するフライトシステムコンサルティングとの協業のもと、アプリの開発支援やサービスの導入支援なども行う。
サービスは今夏から提供される予定となっており、サービスの名称は「セシモ」になる予定。同社によれば、すでに現時点で大手通販事業者を含む6社ほどがパートナーとして参画予定となっているという。
セシモはサービス提供開始から3年間における100万人規模のユーザーを獲得することを目標として掲げており、これによって新たに300~500億円の市場を創出し、同社の売上として10~30億円を見込む。
セシモの資本金は3500万円で、社長はセーラー万年筆の中島義雄社長が兼任する。中島社長は「歴史があり、高齢者層での高い認知度を有する "セーラー万年筆" のブランド力を生かし、シニアからジュニアまで、すべての世代で使えるサービスの提供を目指す」と説明している。