STMicroelectronicsとICカードやUSIMなどを手がけるGemaltoは、NFC(Near Field Communications)用デジタル・セキュリティ・サービスの普及に向けたソリューションの開発に関し、協業することを発表した。
すでに両社は、SIMベースのNFCソリューションやトラステッドNFCアプリケーションに使用されるセキュア・エレメントに対するサポートを行っているが、今回の協業により、STがモバイル分野向けに設計したセキュアチップセット「ST33」(評価保証レベル:EAL5+)と、GemaltoのセキュアOS、携帯端末用ソフトウェア、Trusted Sevices Management(TSM)、セキュア・パーソナライズ・サービスを含む多数のパッケージ品の開発が計画されることとなる。
具体的には、公開鍵暗号方式を取り込んだ先端の組み込みセキュア・エレメントの開発を目指しており、これはGP2.2規格、JavaCard3.0.1規格、Common Criteria EAL4+認証およびEMVCo認証に匹敵するとしており、STのNFCコントローラ「ST21NFCA」と組み合わせたSiPバージョンやDFN、マイクロSDパッケージとして提供されるこれらのセキュア・エレメントは、アプリケーションに対し最大768KBまでのフリー・メモリ・サイズを提供することが可能だという。