米Googleは3月30日(現地時間)、Webページや広告の"おすすめ"を共有するソーシャル機能「+1」を発表した。FacebookのLike (いいね!)のように、役に立つWebページやオンライン広告を見つけたら+1ボタンをクリックする仕組み。おすすめはサービスのパーソナル化に役立てられる。Google検索の結果やAdWords広告に+1ボタンが表示されるほか、サイトオーナーの手によってGoogle以外のサイトにも同機能が組み込まれる。

+1ボタンをクリックして、役立つWebページを評価

+1機能を利用するには、まずGoogleプロフィールを作成する必要がある。最新のGoogleプロフィールには、+1したWebサイトや広告の一覧が表示される+1'sタブが設けられており、ユーザーは同タブの公開/非公開を選択できる。

Googleプロフィールに+1'sタブ

Googleはユーザーのソーシャルコネクションを参照して、+1'sをおすすめとして検索結果に反映させる。例えば料理のレシピを検索したら、料理学校に通う友だちが+1したWebページが表示されるという具合だ。「+1'sの長所は関連性だ」と製品マネージャーのRob Spiro氏。いつでもすぐに検索を通じて、その分野に長けた友だちの意見を参考にできる。検索内容に結びつくおすすめがソーシャルコネクション内で見つからなくても、Googleユーザーの+1の総数が表示される。なおソーシャルコネクションの範囲は、Gmail (及びGoogle Talk)のチャットリスト、Google Contactsのコンタクトグループ、Google ReaderとGoogle Buzzのフォローとなっている。将来的にはTwitterなど、他のサイトにおける結びつきもサポートするという。自分が結びついている人たちはGoogle Dashboardの「Social Circle and Content」で確認できる。

Google検索の結果にソーシャルコネクション内のおすすめが反映される

おすすめに該当する+1がソーシャルコネクション内に見あたらなくても、Googleユーザーの+1の総数が結果に表示される

成功しているAdWords広告に+1は追い風

+1に関連して、AdWords広告のキーワードの品質スコアを変更することはないという。+1の口コミ数は検索キーワードと広告の関連性の高さを証明するものになるため、「成功している検索キャンペーンの効果をさらに高めるものになる」とAdWordsチームのDan Friedman氏は指摘する。

+1は現在、英語設定のGoogle.comにおいてロールアウトされており、順次他の言語・地域にも拡大していくという。すぐに試してみたいというGoogleユーザーのために、Google Labsに試用サイトが用意されている。