米IDCは3月29日(米国時間)、スマートフォンの動向予測を発表した。2011年、スマートフォンは前年比49%増で成長し、プラットフォームでは「Android」が「Symbian」を越えて首位になると予想している。一方、シェアが減少傾向にあった「Windows Phone 7」「Windows Mobile」だが、2015年には米Appleの「iOS」を追い越し、2位になるという見通しも示している。
2011年、スマートフォン市場は順調に成長し、出荷台数は4億5000万台に達する見通しとしている。これは前年の3億340万台から約49.2%の増加となるが、この成長率は携帯電話市場全体の成長率の4倍という。
2011年のプラットフォーム別シェアは、Androidが39.5%でSymbian(20.9%)を越える見通し。1位Android、2位Symbianに続くのは、iOS(15.7%)、BlackBerry(14.9%)、Windows Phone 7/Windows Mobile(5.5%)の順。
だが、併せて発表した2015年のプラットフォーム別シェア予想では、上記順位の大幅な変動を予想している。ここでは、Androidが45.4%と首位の座を堅くキープする見通しだが、台風の目はWindows Phone 7/Windows Mobile。2011年時点では第5位だ同OSが、2015年には20.9%のシェアをとって2位に急進すると予想している。3位はiOS(15.3%)、4位はBlackBerry(13.7%)、5位はSymbianでシェアをわずか0.2%まで落とすとしている。
IDCは、Windows Phone 7のこの間の成長率を年平均67.1%増と予想しているが、これは2月に発表されたフィンランドNokiaと米Microsoftの戦略的提携を受けてのもの。Nokiaはここで、主要スマートフォンプラットフォームとしてWindows Phoneを採用すると発表した。IDCでは、「この提携により、NokiaのハードウェアとMicrosoftの差別化プラットフォームが合体する」とし、今後のスマートフォン動向に大きな意味を持つとしている。なお、NokiaによるWindows Phone端末は2012年に登場するという見方も示している。