米Amazon.comは3月29日 (現地時間)、オンラインストレージサービス「Amazon Cloud Drive」を開始した。Amazonのアカウント所有者に5GBの無料ストレージを提供する。同サービスに保管している音楽は、Amazon Cloud Playerを用いてパソコンやAndroidデバイスでストリーミング再生できる。
Cloud Driveには、あらゆる種類のデジタルファイルを収められる。ただし、機能はアップロード/ダウンロード、フォルダ作成、移動、コピー、削除、名前変更のみ。共有機能や同期機能などはなく、またAmazon MP3 Downloaderを使用する場合を除いてファイルダウンロードが1回1ファイルに制限される。非常にシンプルなオンラインストレージサービスだ。
5GBを超えるスペースが必要な場合は、有料ストレージをレンタルすることで最大1000GBまで割り当てを拡大できる。有料プランは、20GB (年額20ドル)、50GB (同50ドル)、100GB (同100ドル)、200GB (同200ドル)、500GB (同500ドル)、1000GB (同1000ドル)となっている。
Amazonは、Cloud Driveをまずデジタル音楽のオンラインロッカーとして成長させる模様だ。同ストレージに収めているMP3およびAAC形式の音楽ファイルは、パソコンのWebブラウザから利用する「Amazon Cloud Player for Web」、またはAndroidアプリAmazon MP3 Appに統合された「Amazon Cloud Player for Android」を用いてストリーミング再生できる。またAmazonのMP3 Music Storeから購入したデジタル音楽を直接Cloud Driveに保存でき、これらはユーザーのストレージ割り当ての対象から外される。
Amazon Cloud Player for Web |
Amazon MP3 Music Storeで購入した音楽は「Cloud Driveに保存」「パソコンに保存」を選択できる。Cloud Driveに保存してからパソコンにダウンロードすることも可能 |
Cloud Drive開始と同時にAmazonは、MP3 Music Storeとの連係をアピールするプロモーションを開始した。2011年12月31日までに同ストアでMP3アルバムを購入すると、5GBの無料割り当てが1年間にわたって20GBに拡大される。