Xen - hypervisor, the powerful open source industry standard for virtualization. |
Xen.orgは3月25日(米国時間)、最新安定版となるXen 4.1を公開した。11ヶ月に渡る開発の成果物で、いくつもの新機能が導入されている。
Xen 4.1における主な新機能は次のとおり。
- 物理CPU群を複数のプールへ分割するCPUプールの導入。CPUリソースの仮想マシンへの割り当てが従来よりもわかりやすく、さらにプールごとに異なるスケジューラを利用できるという特徴がある。
- Intel x2APICアーキテクチャをサポート。255を超えるプロセッサに対応。
- EPT/VTd 1GB/2MBスーパーページをサポート。
- AVX浮動小数点演算に対応。
- 新しいスケジューラCredit2の導入。Credit1スケジューラはネットワークトラフィックやオーディオといったレイテンシーに敏感な状況での運用に課題があった。Credit2スケジューラはこれを解決することを目的としており、また多くのCPUが存在するケースでうまく動作するように設計されている(Xen 4.1ではプロトタイプと位置づけ)。
- 再構築された新しいXLツールスタックの導入。機能的には従来のXMドメイン設定ファイルと後方互換性あり。XENDツールスタックも提供されるが、XLツールスタックへの移行が推奨されている。
Xenはオープンソースソフトウェアとして公開されているハイパーバイザ。x86、x86_64、IA64、ARMなどのアーキテクチャに対応しているほか、ゲストOSとしてWindows、Linux、Solaris、*BSDなどに対応している。