Cognexは、同社が独自開発した新技術「VSoC(Vision System on Chip)」を搭載した画像ベースの高速読み取りが可能な工業用バーコードリーダ「DataMan 500」 を発表した。

画像ベースの工業用バーコードリーダ「DataMan 500」

同製品は、同技術と、独自のアルゴリズム「IDMaxテクノロジ」を組み合わせることで、高い読み取り率を維持しながら、1,000回/秒の高速画像取り込みを実現しており、高速で製品が流れるラインにおいても、その読み取り性能の高さを発揮することが可能となっている。

また、内蔵照明により、バーコードだけでなく、DPM(ダイレクトパーツマーキング:製品直接刻印)などの読み取りが難しいコードを含む工業用二次元コードの高速読み取りにも対応しており、損傷、劣化、傷、ぼやけ、低コントラスト、高さ不足などのレーザースキャナでは読み取れないバーコード、二次元コードも読み取ることが可能となっている。

さらに、バーコードが読み取れなかった時の画像を保存もしくはイーサネットで転送することで、不良の原因を視覚的に解析し、即座に工程にフィードバックすることが可能となっている。

加えて、自動フォーカス調整機能(リキッドレンズ)により、高速ラインにおいても、高さの違う製品のコード読み取りなど、距離変化の読み取りにも、ラインを止めることなく、簡単に対応することができるほか、Cマウントとリキッドレンズの両方をサポートしており、様々な焦点距離に合わせてレンズを選択することもできる。