Xilinxは、同社の最新FPGA「7 シリーズ」の製品展開として、第1弾製品「Kintex-7 K325T」の出荷を開始したことを発表した。
同製品はTaiwan Semiconductor Manufacturing(TSMC)の28nm 高性能低消費電力(HPL)プロセスを用いて製造された次世代プログラマブル・ロジック・デバイス(PLD)であり、最少レベルの消費電力で最大の価格性能比を実現し、主要アプリケーションの要件に応える製品であると同社では説明している。
また、7 シリーズは、他のサブファミリ製品とアーキテクチャが統一されているため、従来同様のユーザーがFPGAを用いて開発をすぐに始めることができるというメリットに加え、Kintex-7で開発したデザインを他のサブファミリである「Artix-7」や「Virtex-7」に容易に移行させることも可能という特長も有している。
さらに、Kintex-7は、同社の統合開発環境「ISE Design Suite 13」やAMBA 4 アドバンスト エクステンシブル インタフェース(AXI)バスプロトコルに準拠したIP、ターゲット・リファレンス・デザイン(TDP)とともに提供され、これらTDPとして統合的に提供されるすべてのコンポーネントは、評価ボード「Kintex-7 KC705」上で動作が可能となっている。
なお、同評価ボードは現在、カスタマ向けにデモ実証が行なわれており、設計者はKintex-7 K325Tの消費電力や性能、機能を評価することが可能となっている。