国際航業ホールディングス(国際航業HD)は、宮崎県の日向灘近くを南北に貫くリニアモーターカー宮崎実験線高架上約3.6kmにわたり、太陽光パネル1万2520枚を縦列に配置したメガソーラー発電所「都農第2発電所」を完成させたことを発表した。
同事業は、宮崎ソーラーフロンティア構想の一環として、2009年4月に宮崎県、都農町および国際航業グループの3者でメガソーラー事業に関するパートナーシップ協定を締結してスタートしたもの。都農第2発電所は、都農第1発電所の実証を踏まえ、2010年9月より建設に着手、2011年2月に完成、発電を開始した。
同発電所の完成により、宮崎県が掲げる「みやざきソーラーフロンティア構想」の基本理念である"製造・発電・活用の三拍子揃った太陽光発電の拠点づくり"の基本理念の実現に向けて本格的に稼動が行われることとなる。
現在、国際航業グループ傘下の国際航業が、都農町が推進しているまちづくり構想にも参画、同発電所で生み出される環境価値をグリーン電力証書化するなど、地域活性化に向けた環境価値の地域利用や環境教育の機会提供などを行っている。
なお、前身となった都農第1発電所は2010年4月に発電容量50KWの実証用発電施設として運転を開始。細長い形状のリニアモーターカー宮崎実験線ガイドウェイ上にメガソーラー施設を建設する特殊性、海に近いことによる塩分や湿気による影響、高所での作業を安全に効率よく行うための設計施工手法、耐風性が高く高強度で防錆機能が高い素材を使用した架台、使用する太陽光モジュールを立地環境や発電効率などから総合的に判断して選定するためのノウハウなど、海岸付近での太陽光発電施設開発を実現するシステム・インテグレーションノウハウを取得するための実証施設として用いられてきた。