東京都は3月23日、金町浄水場の水道水から、食品衛生法に基づく乳児の飲用に関する暫定的な指標値を超える放射性ヨウ素が検出されたことを受け、1歳未満の乳児がいる家庭へペットボトルの飲料水を配布することを発表した。
同日、金町浄水場の水道水から、乳児の飲用に関する放射性ヨウ素131の暫定的な指標値である1リットル当たり100ベクレルを上回る210ベクレルの放射性ヨウ素131が検出された。これを受け、東京都は23区、武蔵野市、三鷹市、町田市、多摩市、稲城市の住民に対し、乳児による水道水の摂取を控えるよう注意を喚起した。
東京都は「現在の測定値なら、乳児以外は水道水を飲んでも問題はない。1歳未満の乳児も、長期にわたり飲み続けなければ問題はない」としながらも、緊急対応として、550ミリリットル入りのペットボトル24万本を乳児(約8万人)のいる家庭に配布することを発表。
配布用飲料水は、東京都が上記の区と市に搬送し、各区市で乳児のいる家庭に乳児1人当たり3本を提供する。飲料水の搬送は3月24日午前中から開始され、各区市では25日から準備が整い次第、配布が行われる。
追加の提供についても準備が行われている。