東京都は3月23日、東京都水道局金町浄水場の水道水から、食品衛生法に基づく乳児の飲用に関する暫定的な指標値を上回る放射性ヨウ素131を検出したと発表した。

乳児の飲用に関する放射性ヨウ素131の暫定的な指標値は1リットル当たり100ベクレル。これに対し、金町浄水場から検出された放射性ヨウ素131の検出量は210ベクレルだった。

東京都は23区、武蔵野市、三鷹市、町田市、多摩市、稲城市の居住者に対し、乳児の水道水の摂取を控えるよう呼びかけている。

この数値は長期にわたって摂取した場合の健康影響を考慮して設定されたもので、代替となる飲用水を確保できない場合には摂取しても差し支えない。

金町浄水場と同じ時間に測定が行われた朝霞浄水場では放射性ヨウ素131は検出されず、小作浄水場の放射性ヨウ素131の検出量は32ベクレルだった。