オウケイウェイヴ(OKWave)とケアネットは、東北地方太平洋沖地震(東日本大地震)の被災者の方々向けに、Webサイト上で医療従事者に医療・健康相談が可能な「OKWave×CareNet緊急医療相談サイト」を開設したことを発表した。
同医療相談サイトは、OKWaveの運営するQ&Aサイト「OKWave」をはじめとするQ&Aサービスと、ケアネットが運営する医師・医療従事者を支援する医療情報専門サイト「CareNet.com(ケアネット・ドットコム)」が共同で、今回の地震の被災者への支援の一環として立ち上げた医療相談サイト。
同サイトは、かかりつけの病院が被災してしまっていたり、体調不良だけどどこで受診したらいいか分からないといった被災者の方々が、診察(医療行為)を受ける前にWebサイト上で医療・健康相談を行い、それらの相談内容についてCareNet.comの登録会員である医師および医療従事者が回答ならびに助言を行うというもので、閲覧・質問はすべて無料で利用することが可能だ(ただし、質問は無料の会員登録が必要)。
OKWaveとケアネットでは同サイトのほか、Twitterと連動したQ&Aサイト「おけったー」上でも医療、健康相談を受け付けているほか、おけったーを利用するTwitterユーザとも連携し、利用者同士による病院などの地域の情報の交換も行っている。
また、CareNet.comでは投稿・閲覧を医療従事者に限定し、被災地の医師・医療従事者の方々が現場で何が起きているのかを伝え、被災地外からサポートしたい医療者と情報共有を図れる場として「東北太平洋沖地震掲示板」を開設した。
さらに、OKWave側では、ハウツー共有コミュニティ「OKGuide」にて調不良の際の対応策や予防策などのハウツー情報を「CareNet.com」の登録会員である医師・医療従事者より提供する医療・健康ハウツー特集を開設したほか、国際的ソーシャルQ&Aサービス「ARIGATO」にて、20言語で医療・健康相談を受け付けを開始したという。同サービスはユーザ同士が翻訳することで、様々な言語のサイト利用者の医療・健康相談に応えるものだが、CareNet.comの登録会員である医師・医療従事者の回答は日本語となるという。