NECは3月9日、ネットワーク制御技術「OpenFlow」に対応したネットワーク製品「UNIVERGE PFシリーズ」の販売を開始した。同製品は、同社が「プログラマブルフロー」として研究開発してきたもので、多くの実証実験の成果を生かし、企業やデータセンター事業者向けに商用化された。
同製品は、ネットワークを集中管理/制御する「プログラマブルフロー・コントローラ(PFC)」と、データを高速転送する「プログラマブルフロー・スイッチ(PFS)」から構成される。従来のスイッチでは一体化されていたデータ転送機能と制御機能を分離し、制御機能をPFCに集約した。PFCがネットワーク全体を監視し、各データの最適な経路を判断してPFSに指示を出すため、最適な通信経路を自由に設定できる柔軟性の高いネットワークの構築が可能。
同製品は従来製品に対しコストを削減できるのも特徴だ。実際の需要に応じて増設が可能となるため初期導入コストを約2分の1に抑えられるほか、運用コストも削減できる。
通信量が少ない場合、複数の通信経路を集約したり、未使用スイッチの消費電力を抑制したりすることができるため、消費電力も約40%削減される。
価格は、PFCの「UNIVERGE PF6800」が1,000万円から、PFSの「UNIVERGE PF5240」が250万円からとなっている(いずれも税抜)。
左から、プログラマブルフロー・コントローラ「UNIVERGE PF6800」、プログラマブルフロー・スイッチ「UNIVERGE PF5240」 |