米クラリゼンは3月8日、SaaS型プロジェクト実行管理ソリューション「Clarizen 5.0」の日本語版を4月から提供開始すると発表した。
同ソリューションは国外ではすでに数千社(1万ユーザー以上)の導入実績があるとされ、プロジェクト立案からタスクの実行管理、プロジェクトメンバーのリソース管理、進捗状況の把握、予算・実績管理(リアルタイムでの収支状況の把握)などが可能。これらの情報をプロジェクトメンバーがリアルタイムで情報共有できることが特徴とされる。
「Clarizen 5.0」には「プロフェッショナル版」(1ユーザーあたり月額2,500円)と「エンタープライズ版」(同4,000円)の2種類が用意され、申し込み後1ヵ月はトライアル期間として無料で利用できる(価格はいずれも税別。36ヵ月契約の場合の参考価格)。
「エンタープライズ版」は上述のような機能に加えて、ユーザーのニーズに応じたカスタマイズが可能となっているほか、他のソリューションとの統合を実現するためのAPI提供が行われる。
対象とされる顧客層はSOHOから大企業と幅広く、とりわけ社外や海外拠点とのプロジェクト実行管理の共有ニーズへの対応が訴求ポイントの1つとされている(実際にアンリツの米国拠点やNTTドコモのシンガポール拠点などで採用されているという)。
国内では同社による直販とクラウドサービスプロバイダーやSIerなどのパートナー企業による間接販売が行われ、クレジットカードによる支払のほか、企業のニーズに応じて見積書の発行や請求書払いにも対応する。
同社CEO アビノーム・ノボグロドゥスキー氏は日本市場参入理由の1つとして「多くの日本企業がクラウドサービスを受け入れる体制になった」という要素を挙げているが、今後はそのような背景をもとに「数社以上のパートナー企業を獲得し、2011年内に500社(2,000ユーザー)への導入を目指す」(同社 日本オフィス 代表 東貴彦氏)としている。
なお同ソリューションはiPhone対応済みとなっており、「3ヵ月以内にiPadにも対応させる予定」(ノボグロドゥスキーCEO)だという。