National Semiconductor(NS)は、4つの一次側ブリッジMOSFETゲート・ドライバをすべて集積したフルブリッジ・パルス幅変調(PWM)コントローラ「LM5045」と「LM5045」の2製品を発表した。すでに28ピンのLLPパッケージと放熱特性を向上させたTSSOPパッケージで出荷が開始されており、1000個一括購入時の価格はLM5045が2.25ドル、LM50456が2.45ドルとなっている。

フルブリッジ・パルス幅変調(PWM)コントローラ「LM5045」と「LM5045」のパッケージ外観

LM5045は、電流モード制御または電圧モード制御を使用する従来型のフルブリッジ・トポロジー・パワーコンバータに必要なすべての機能を内蔵した製品。一方のLM5046は、スイッチング・ノイズによるEMIの最小化のためにゼロ電圧スイッチング(ZVS)が求められるアプリケーション向けに、位相シフト・フルブリッジ・トポロジーに必要なすべての機能を集積した製品となっている。

2製品ともに、入力電圧が100Vまでの絶縁型DC/DCコンバータの一次側で動作するほか、二次側同期整流MOSFETと内蔵高耐圧スタートアップ・レギュレータ向けの制御信号のほか、4つの外付けブリッジMOSFET向けの信頼性の高いハイサイドおよびローサイド・ゲート・ドライバも内蔵している。同期整流器(SR)のインテリジェントなスタートアップにより、プリバイアス負荷時でもパワーコンバータのモノトニックなターンオンが可能で、同期整流器の制御信号は効率の最適化のため、一次側と二次側のMOSFET制御信号間に独立した、プログラム可能な立ち上がり/立ち下がりデッドタイムを提供する。

また、同期整流器の信号はデジタル・アイソレータとの使用のために5Vに制限されているほか、サイクル・バイ・サイクル電流制限とヒカップ・モード・リスタートを提供するデュアル・モード過電流保護、プログラム可能なソフトスタート、一次側整流器と二次側同期整流器向けタイミング、プログラム可能なラインUVLO(電圧低下ロックアウト)とOVP(過電圧保護)、同期可能な2MHzオシレータ、サーマル・シャットダウンなどの機能も備えている。