テクトロニクス社は、デジタル・コンテンツ・モニタ「Sentry」を発表、販売を開始した。
同製品は、1台で1Gbps、フル・ライン・レートでビデオ・ストリームを高速かつ詳細にモニタすることが可能。Sentryシリーズにはヘッドエンド、ハブ・サイト用の検証用ユニット、統合監視用のユニットが用意されており、ネットワーク規模に合わせて最適なモニタリング・システムを構築でき、これらの性能により、ビデオ・サービス事業者は数百のビデオ・ストリームを1システムで効率的にモニタすることが可能になる。
また、知覚ビデオ品質スコアリングを採用しているため、障害検出能力が強化されており、さまざまなコンテンツ・エラーに対処することが可能なほか、GOP長の統計、RTPサポート、reason code機能により、問題の原因特定を行うことが可能となっている。
さらに、フル・ライン・レートのモニタリング機能、リーズン・コード、平均オピニオン・スコア(eMOS)機能により、QoE(Quality of Experience:体感品質)スコアの障害検出機能が強化されており、これらのメトリクスによってビデオ・ネットワークにおけるオーディオ/ビデオ番組の品質を比較し追跡できるため、視聴者に影響を及ぼす問題に対して自動的に優先順位を付けることが可能となる。例えば、Sentryによって多重化の前のヘッドエンドで取り扱われる入力素材のビデオ品質スコアを生成することで、各番組のベースライン・スコアを得ることができるほか、番組が多重化された後、他のSentryで残りのチャンネル・ラインアップのシングルエンドMOSとQoEスコアを生成することで、多重化前後でビデオまたはオーディオの品質に影響が及んでいるかがわかるようになり、同スコア・プロセスをネットワークの推奨ポイントで実施することで、番組ごとの健全性を把握することができるようになる。
なお、製品価格はASI入力213Mbpsまでのストリームに対応した「Sentry VNM-SASI 213S」が167万円(税別)からとなっている。