日本マイクロソフトは7日、プレス向けの説明会「マイクロソフト メディア エクスチェンジ」を開催し、現在のWindows Server 2008 R2の仮想化に関する状況を説明した。

日本マイクロソフト 業務執行役員 サーバープラットフォームビジネス本部 本部長 梅田成二氏

日本マイクロソフト 業務執行役員 サーバープラットフォームビジネス本部 本部長 梅田成二氏は、現在の国内x86サーバの出荷状況について、「年間50~60万台で推移し、毎年数%の成長となっている。仮想化によるサーバの統合により、サーバ台数が徐々に減っていくのではという懸念があるが、クラウドによって新たなサーバの需要で出てくる」と、仮想化によるサーバ統合は進んでも、今後も物理サーバの出荷台数は増えるとの見通しを示した。その理由として梅田氏は、現在サーバの導入が少ない100名以下の小規模な企業が、クラウドの採用をきっかけとして、サーバ導入が進むという点を根拠として挙げた。

国内のサーバ出荷状況(出典:IDC Japan)

ただ、1台のサーバに搭載される論理サーバの数は現在平均4.4台だが、今後はハードウェアの進化により2桁成長が続き、2012年には論理サーバの数が物理サーバの出荷台数を超えるとの見通しを示した。

論理サーバの成長(出典:IDC Japan)

Hyper-Vにおける同社の中堅・中小向けの取り組みでは、これまでHyper-V導入コーディネーターというオンライン上で講習や試験が受けられるHyper-V認定制度を設け、技術者の育成を行ってきたほか、Hyper-Vコールセンターを設け、ユーザーの問い合わせに対応してきたが、今後は、検証済のHyper-Vの推奨構成の情報も提供し、検証テストなしでの速やかな導入をサポートする予定だという。

中堅・中小企業向けの取り組み