Opera’s newest Web browser introduces a new technology platform.

3月1日付でMac App StoreにOperaが登場した。デフォルトで提供されているSafariを除くと、主要ブラウザとしては初めてMac App Storeに登録されたことになる。登録されたバージョンはOpera 11.01。日本語を含む各国語に対応。自らダウンロードしてインストールするOperaと同一のものが追加されているようだ。動作にはMac OS X 10.4.4以降の環境が必要となる。

OperaがMac App Storeに登場したことは、今後のMac OS Xにおけるアプリケーションインストールと管理を考えるうえで興味深い。Mac App Storeを経由してインストールしたアプリケーションは、iPhoneやiPadでインストールしたアプリのようにApp Storeでアップデートを管理できる。自分で個別にインストールした場合、アプリケーションが提供しているアップデート機能を利用するか、または自分で最新版をダウンロードしてきてインストールする必要があるが、App Store経由ならそれが自動で実施される。

Mac App StoreにOperaが登場

無償で提供されているOpera。クリックひとつで簡単インストール

Mac App Store経由でインストールされたOpera

基本的に自らダウンロードしてきてインストールするものと同じ

さらに別のOSXマシンを持っている場合、そちらにもApp Store経由で同じアプリをインストールできる。新しいマシンを購入した場合に発生する、最初からアプリケーションを探してきてインストールするという作業がとても簡単になる。将来に渡って発生する手間を考えると、個別にダウンロードしてきてインストールするよりも、App Storeで提供されるアプリに変えようという気持ちにもなってくる。

Appleはこれまでデフォルトではアプリケーション管理機能を提供してこなかった。MacPortsなどのパッケージ管理システムもあるが、どちらかといえば開発者向けの機能で一般ユーザ向けの機能とは言い難い。また、GPLで提供されているアプリケーションをApp Storeに登録する場合、法的な解釈に依然として検討の余地があるなど、すべてのアプリケーションをApp Storeに登録できる状況にはない。しかし、Operaのように広く使われているアプリケーションがApp Storeに登場したことは、より多くのOSXユーザをApp Storeに引き込むうえで大きなきっかけになるかもしれない。