パラゴンソフトウェアの「DriveBackup」は、世界150カ国以上での使用実績があり、国内でも20,000社以上の導入実績(OEM製品を含む)がある、中小企業向けのバックアップソフトだ。対応OSは、Windows Server 2003 / 2003 R2 / 2008 / 2008 R2、Windows XP / Vista / Windows 7。パッケージ版のシングルライセンス価格は81,900円だ。今回は、最新の「DriveBackup 10 Server」を使ってみた。
PCの利用が一般化して以来、ずっといわれ続けているのが「バックアップの重要性」だ。ところが、さんざん喧伝されている割には広まらないのもバックアップだ。特に、PCの運用管理に割くことができる手間・資金・時間が少ない個人、あるいは中小企業ほど、その傾向が強いかも知れない。
一部のデータが読めないだけなら影響は少ないが、ストレージ自体が故障した場合は、すべてのデータを失うことになる。データは失われたら後がなく、復旧させるまでの労力は大変なものだ。お客様のデータを保存していた場合は、大きく信用を失墜することになる。よく、「ソフトウェアであれば、セットアップし直せば済む」といわれるが、セットアップとその後の環境再設定にかかる手間や時間も無視できない。
さらに、バックアップを作成するだけでなく、それを使って復元するときのことも考えなければならない。単に同じコンピュータやドライブに書き戻すだけでなく、ハードディスクの故障や破壊が発生したときのように、別のコンピュータやドライブに書き戻す場面も考えられる。その場合、ハードディスクの内容をまるごとバックアップしておいて、それを別のコンピュータやハードディスクにまるごと復元できるような機能も求められる。
また、ソフトウェアによっては単純なファイルの複製だけではバックアップできないことがあり、特にサーバではソフトウェアが動作しているとバックアップできないこともある。このような点を考えると、専門のバックアップソフトの導入がどうしても必要になってくる。