Amazon.comの子会社であるAmazon Web Services(以下、AWS)は3月2日、東京にクラウド向けデータセンター「東京リージョン」を開設し、利用を開始したことを発表した。これに伴い、日本語によるベーシックおよびプレミアムサポートも提供がスタートした。

東京リージョンは、世界では5拠点目、アジアではシンガポールに続いて2拠点目となる。東京リージョンでは、Amazon EC2 (Elastic IP Addresses、Amazon CloudWatch、Elastic Block Storage、Elastic Load Balancing、Auto Scaling)、Amazon S3、Amazon SimpleDB、Amazon Relational Database Service、Amazon Simple Queue Service、Amazon Simple Notification Service、Amazon Route 53、Amazon CloudFront、AWS CloudFormationが提供される。

残りのAWS Elastic MapReduce、AWS Elastic Beanstalk、「WS Import/Exportは、現時点では提供されない。

AWSが提供しているサポートは無償のベーシックサポートと有償のプレミアムサポートの2種類。ベーシックサポートはフォーラムを通じて日本語の技術サポートを提供し、プレミアムサポートは24時間365日体制で待機している技術サポートエンジニア4種類のサポートを提供する。

すでに三井物産やジンガ ジャパンが東京リージョンを利用しているが、テストを実行した同社の顧客からはレイテンシーが1ケタ代という報告を受けており、同社ではネットワークの遅延は大幅に低減されるとしている。

Amazon EC2の利用料金を調べるWebページ。東京リージョンを選択して料金を確認できるようになった